気づけば夕方の17時——。教員として働いていると、本当によくあることですよね。
宿題の丸付け、明日の授業の準備、学年での情報共有。これらは際限なくできてしまうので、こだわりすぎると、あっという間に残業時間が延びてしまいます。中堅になれば分掌の仕事が加わり、ベテランになれば後輩のサポートも増える。放っておくと、時間はいくらあっても足りません。
そこで大切なのが、仕事の優先順位をつけて、メリハリよく働くことです。今回は、優先順位のつけ方を5つの順位に分けて説明していきます。
優先順位は、この5つ!
結論から述べると、次のとおりです。
- 学校外(教育委員会・外部団体)に関わること
- 学校全体に関わること
- 学年全体に関わること
- クラスに関わること
- 自分だけのこと
考え方はシンプルです。「自分が遅れると、より多くの人を待たせてしまうこと」から先に手をつける——これが順位の基本です。それでは、さっそく解説していきましょう。
前提:提出する書類は、期日より早めに!
1〜4位のことは、期日より早めに提出するのが鉄則です。なぜなら、書類を学校外に出すときには、管理職や学年主任にチェックをしてもらう必要があるからです。
ぎりぎりに渡すと、チェックする先生方の時間を奪い、迷惑をかけてしまいます。「自分の締め切り」ではなく「相手がチェックする時間」まで逆算するのがコツです。期日より早めの提出、必ず心がけましょう。
第1位 学校外(教育委員会・外部団体)に関わること
学校外に関わることは、学校全体の責任になることが多い仕事です。
たとえば、市町の教育委員会は、各学校から書類を集めて確認し、都道府県の教育委員会へ提出します。だから学校への提出期日は、早めに設定されています。担当が提出を遅らせると、学校や市町の責任になり、各所に迷惑をかけてしまいます。
ですので、まずは学校外に関わるものを最優先で行いましょう。例を挙げると、次のようなものです。
- 各種調査
- 各種アンケート
- 出張の出席連絡
第2位 学校全体に関わること
次に優先したいのは、全校の子どもや、すべての先生に関わる仕事です。自分が止まると、学校全体が止まってしまうからです。
- 校務分掌の仕事(行事の計画、提案文書づくり)
- 全校行事の準備(運動会・学習発表会など)
- 委員会・クラブの運営に関わること
- 職員会議で提案する資料
とくに、職員会議で提案する資料などは、多くの先生がそれを見て動き出します。あなたの提案が遅れると、全校の動きがまるごと後ろにずれてしまう。だからこそ、早めに仕上げておきたい仕事です。
第3位 学年全体に関わること
続いては、学年の先生方や、ほかのクラスに関わる仕事です。学年は「チーム」なので、一人の遅れが全員の足並みを乱します。
- 学年通信の作成
- 学年行事(遠足・社会見学など)の準備
- テストや教材の印刷・取りまとめ
- 学年での情報共有
「自分のクラスはまだいいや」と後回しにすると、ほかのクラスの先生が進められなくなります。学年の仕事は、自分のためではなく、チームのために前倒しする。この意識があると、学年全体がぐっと回りやすくなります。
第4位 クラスに関わること
4番目が、自分のクラスの子どもたちに関わる仕事です。
- 宿題やノートの丸付け
- 明日の授業の準備
- 連絡帳への返事、掲示物、座席表 など
ここで誤解しないでほしいのですが、順位が下=どうでもいい、という意味ではありません。むしろ、子どもの学びに直結する、教員にとって本丸の仕事です。それでも順位を下げているのは、締め切りを自分で調整でき、影響がクラスの中におさまるからです。だからこそ、1〜3位を早めに片づけて、ここに「腰を据えて取り組む時間」を残すのが理想です。
第5位 自分だけのこと
最後は、自分の中で完結することです。
- 教材研究の“深掘り”(やりだすと終わりがない部分)
- 教室のこだわりの飾りつけ
- 自己研鑽・読書 など
もちろん、教材研究も自己研鑽も、先生にとって大切な時間です。ただ、ここはいちばん「こだわりすぎ」が起きやすい場所でもあります。「もっと良くしたい」と思うほど終わりがなく、気づけば残業に直結してしまう。だからこそ、後回しにするというより、「時間を決めて、その中で楽しむ」と区切るのがおすすめです。区切るだけで、一日の終わりがぐっと軽くなります。
おわりに
以上、仕事の優先順位を5つの順位に分けて説明しました。あらためて整理すると、こうです。
- 学校外に関わること
- 学校全体に関わること
- 学年全体に関わること
- クラスに関わること
- 自分だけのこと
迷ったときの合言葉は、「遅れると、より多くの人を待たせるものから先に」。この順番を頭の片隅に置くだけで、目の前の山積みの仕事に、すっと優先順位がつくようになります。
すべてを完璧にやろうとせず、メリハリをつけて、定時で帰れる日を一日でも増やしていきましょう。
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