【AI時短術③】学年便りをChatGPTに下書きさせた話|保護者目線で読み返す校閲術

その他

毎月、学年便りの締め切りが近づくと、ちょっと憂鬱になりませんか。
私もそうでした。学級担任になって学年便りの当番が回ってきた年、2時間かけて職員室に居残っていたのが、今ではChatGPTで30分です。
今日は、実際に試して見つけた「AIに下書きさせる3ステップ」と、絶対に人間がやる3つの仕事をお伝えします。

毎月の学年便り、本当はもっと楽にできる

「書き出しの一文が浮かばない」「文章が固くなる」「保護者にどう受け取られるか不安」——
学年便りあるある、ですよね。

私が学年便りを書きはじめた頃、よくつまずいたのが書き出しの季節の挨拶でした。毎月同じ表現になる。子どもたちの様子も、特別なエピソードがいつもあるわけじゃない。

ChatGPTに「6月の学年便り、書き出しの候補を3つ出して」と頼むだけで、季節感のある一文が並びます。そこから選んで、ちょっと言い換えるだけ。書き出しに30分かけていた時間が、5分になりました。

AI下書きの3ステップ

私が使っている流れは、これだけです。

ステップ1:今月の行事と出来事を、箇条書きで渡す

「6月15日:プール開き」「6月22日:授業参観」「学年の様子:朝顔の観察をがんばっています」のように、メモ書きで十分です。完璧な日本語にする必要はありません。

ステップ2:保護者向けトーンを指定して、下書きを生成する

ここがポイント。「保護者向けに、丁寧だけど親しみのある文章で、A4一枚分、800字程度で書いて」と指定します。トーンを指定しないと、AIはどうしても固い文章を出してきます。

ステップ3:保護者目線で読み返させる

ここがいちばんのキモです。下書きが出てきたら、もう一度ChatGPTに送って、こう聞きます。

「この文章を、子どもを学校に通わせている保護者の立場で読んで、気になる箇所や不安に感じる表現があれば指摘してください」

すると「『〜してください』が多くて指示的に感じます」「『頑張りましょう』は保護者の負担に聞こえるかも」など、自分では気づけない指摘が返ってきます。

そのまま使うな、必ず人間が直す3点

ここまで読んで「便利そう」と思ってもらえたら嬉しいです。
でも、AIの下書きをそのまま配るのは絶対にダメです。

私が必ず人間の目で確認するのは、この3点です。

  1. 固有名詞・日付・人数:AIは平気で間違えます。「6月22日」が「6月20日」にすり替わることも
  2. 学年の温度感:今、子どもたちが何に夢中で、何に困っているか。これはAIには分かりません
  3. 保護者を不安にさせる表現:たとえば「給食の食べ残しが目立ちます」など、事実だとしても伝え方を慎重に

実は私、こんなやらかしを聞いたことがあります。AIが書いた下書きに「最近、忘れ物が増えています」という一文があって、そのまま配ろうとしたそうです。同僚に見せたら「これ、保護者会で『うちの子のことですか?』って絶対聞かれるよ」と冷や汗をかいた、というエピソードを聞きました。

AIの文章は事実として正しくても、読んだ保護者の気持ちまで配慮しきれていないことが多いと、改めて実感しました。

明日から使える指示文テンプレ

私が実際に使っているプロンプトを3つ、共有しますね。

①下書き用
「以下の情報をもとに、小学校3年生の学年便り(A4一枚、約800字)を書いてください。保護者向けに、丁寧で親しみのあるトーンでお願いします。
【今月の行事】〜
【学年の様子】〜
【お願い・連絡事項】〜」

②校閲用
「上の文章を、子どもを学校に通わせている保護者の立場で読んで、気になる箇所や不安に感じる表現を3点教えてください」

③書き出し迷い用
「6月の学年便りの書き出しを、季節感のある一文で3パターン出してください」

このまま使ってもらって大丈夫です。

まとめ|AIに任せていい仕事、任せちゃいけない仕事

学年便りをAIに下書きさせるようになって、私の月末は本当に変わりました。2時間が30分。浮いた時間で、子どもたちのノートを丁寧に見られるようになりました。

ただ、忘れてはいけないことがあります。

文章の下書きはAIに任せていい。でも、子どもたちを見る目と、保護者の気持ちを想像する力は、人間にしかありません。

AIを使う時間を増やすぶん、子どもや保護者を見つめる時間を増やせる。
それが、AI時短術の本当の意味だと思っています。

来月の学年便り、ぜひ一度試してみてください。


このシリーズでは、ほかにも教員のルーチン業務をAIで時短する記事を書いています。

月末の業務、まとめて見直してみませんか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました